〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

お祝いの言葉(備忘録として)

令和5年度 (とある小学校)卒業式 PTA会長 お祝いの言葉

 

*原稿は作成せずに話した為、全文話し言葉となっております。

 

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様そして卒業生に関わって来られた先生方、6年間PTA活動にご支援とご協力本当にありがとうございました。私からは三つのお話をさせて下さい。

 

保護者の皆さん、ちょっと思い出してみて下さい。まだ幼い我が子にご飯を食べさせてあげた最後の日がいつだったか覚えていますか?一緒にお風呂に入った最後の日を覚えていますか?ベッドで絵本を読み聞かせて寝かしつけた最後の夜を覚えていますか?忙しい毎日に追われ気が付くと色んなことが一人できるようになっていて、今となっては少し寂しい気持ちなっているのは私だけではないと思います。今日のこの卒業式があるということによって、令和6年3月19日が小学校生活最後の1日だったな。あの日、担任の先生は最後にあんなこと言ってくれたな。快晴の初春の日差しの下、みんなで写真撮ったな。と、今日のことを10年後20年後親子で思い出すことができます。そういう意味でこのような区切りの「式典」は重要な意味があると思っています。

 

二つ目。私の長男(第一子)が1歳になるかならないかくらいの頃、仕事を終えて帰宅すると私の帰りを喜んで「遊ぼう!遊ぼう!」と足元にまとわりついてきました。その時、初めて自分が人の親になったんだな。この子は私と妻を必要としている。一生をかけて守って行かなければならない。と同時に、とてつもなく愛おしい存在だと感じ、この子の為なら自分の命など二の次だな。いつでも自分の命など投げ出せる。という覚悟ができました。世の中の親はほとんどが同じような気持ちです。親とはそういうものです。だからこの先の人生で悩んだり苦しんだときは、最後の最後は親に相談して下さい。あなた方の問題の全てを解決するには能力が足りないかも知れない。それでも誰よりもあなた方のこと思っているので、できる限りのことをしてくれるはずです。

 

最後に三つ目。先生方へ。私も子供が好きでもっといろんな話をしたいのですが、PTA会長と言えどこういった式典や運動会くらいなもので、直接児童に話ができる機会は年に数回しかありません。でも先生方は毎日何時間も児童達と向き合いたくさんのお話ができます。そして児童たちの未来にいい影響を与えることができます。世の中は人で成り立っています。その人を育てるという意味では世の中を、未来を作っていると言っても過言ではありません。本当に尊い職業だと思います。どうかこれからも、先生方一人一人が胸に秘めているポリシーと言いますか、教育観といった芯の部分を大事にして、仕事に邁進していただければこれほど心強いことはありません。

 

それでは、卒業生とこの会場にいる全ての皆さんに光り輝く未来が訪れることを心からお祈りして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

導入からもうすぐ2年

セルフオーダーシステムを導入してからもうすぐ2年が経ちます。お客様が自身のスマホを使用して直接注文できるこのシステム。日々感じているメリットとデメリットについて、そしてそれが私たちの店とお客様にどのように影響しているかを共有したいと思います。

メリットについて言えば、多くのお客様がこのシステムの便利さを感じているようです。特に、混雑時でも店員を呼ぶ必要がなく、好きな時にじっくりとメニューを選び、複雑なカスタマイズも気兼ねなく行える点が好評です。また、女性客などは周囲の目を気にせず大盛りや多くのトッピングを楽しめるようになりました。店側としても、客単価の向上という形で明らかに良い効果を見ています。

しかし、デメリットも存在します。スマホ操作に不慣れなお客様や高齢者にとっては、この新しいシステムが煩わしいと感じることがあります。また、店員との直接的な触れ合いが減ることで、サービスを受けた感覚が薄れるという声もあります。

それでも、女性客の増加や高齢者客の減少が見られないことから、このシステムはほとんどのお客様にとって好評であると実感しています。来客数の増加も、このシステムの導入が正しい方向であったことを示しています。

一部のお客様からは不満の声やネット上での低評価もありますが、これはどのような変化にも伴うものです。技術の進歩とIT化の流れに逆らうことなく、これらのメリットを享受し、時代の変化に合わせていくことが、店舗運営において重要だと考えています。

私たちはお客様からの貴重なフィードバックを真摯に受け止め、さらに快適で便利な食体験を提供できるよう努めてまいります。セルフオーダーシステムは、その一環として今後も改善し続けていく所存です。私たちの店を支えてくださるすべてのお客様に感謝を込めて、これからも美味しいラーメンを提供していきます。

業績向上の要因〜その2

その2としては、まず、商品の品質についてです。客数が増えている要因としては、単純かもしれませんが、日々の地道な努力の積み重ねです。ラーメン店としての基本である丼やライス茶碗、餃子の皿を常に温めています。これにより、提供する食事の温度を一定に保ち、味の安定を図っています。また、調味料や食材の分量に細心の注意を払い、カットの仕方や盛り付けに至るまで、日々チェックし、必要に応じて迅速に修正します。味だけでなく、見た目も気遣い、理想的な盛り付けを常に心がけています。

 

商品以外にも、お客様目線での細やかな配慮を行っています。各テーブルやカウンター席にはボックスティッシュと冷水ピッチャーを設置。さらに、食べやすい割り箸の使用や、キャッシュレス決済の導入など、お客様の利便性を高めるために努力しています。席を立たないと冷水のお代わりができないというのはラーメン屋として不親切だと考えています。一方で、スポーツ新聞の設置や深夜営業は、現代において効果が低いと判断し、やめることにしました。すべての決断は、「自分が客だったらどう思うか」という視点から行っています。

 

そして、商品の質が安定してきた時期を見計らって、SNSを通じたプロモーションを開始しました。これにより、新しいお客様の獲得に成功し、さらに業績が伸びるきっかけとなりました。私たちの小さなラーメン店は、こうした地道な努力と、お客様目線での細やかなサービスによって、着実に成長しています。これからも、一杯のラーメンに込める情熱と、お客様への感謝の気持ちを忘れずに、さらなる向上を目指していきます。日々の小さな改善が、長期的な成功につながると信じています。

 

私たちのラーメン店は、ただ単に美味しい食事を提供するだけでなく、お客様に心地よい体験を提供することを目指しています。それが、リピーターを増やし、口コミによる新規顧客の獲得に繋がっているのです。私たちの努力が、お客様に認められていることを、とても嬉しく思います。

 

これからも、常に改善を心がけ、お客様に喜ばれる店づくりを目指します。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

業績向上の要因〜その1

創業44年の家族経営のラーメン屋が一時期倒産の危機に瀕していました。しかし、今期の決算で最高売上を記録することができました。長い低迷期を経て、ようやく業績が上向いた理由について、考えてみました。

 

当店は、典型的な家族経営です。77歳になる父が夫婦で始めた店です。彼の長年の勘と熟練の技術が、私たちのスープや餃子に生かされています。毎日、微調整を加え続ける彼の姿勢は、単なる頑固さではなく、常に最高の味を追求する情熱の表れです。そして、彼が素晴らしいのは、私の提案にも耳を傾け、改善のために協力的な態度を示してくれること。長年の経験に裏打ちされたプライドがあるにも関わらず、新しいアイデアを受け入れる柔軟性を持っているのです。

 

母は70歳になりますが、今でも店の顔として活躍しています。彼女の動きは70歳とは思えないほど素早く、ピークタイムでも若いアルバイトスタッフが追いつけないほど。彼女の存在は、年配のお客様にとって安心感を与えるもので、多くのリピーターを生んでいます。また、急な欠勤者が出た時には、自ら店に残ってくれるなど、店とお客様への尽くす姿勢が人一倍強いのです。

 

そして、妻。彼女はスターバックスマクドナルドでの経験を持ち、飲食業に関する豊富な知識と経験を活かしています。ランチタイムの半ライス無料サービスや、空席待ちのお客様に配慮した呼び出しベルの導入など、彼女のアイディアは常に斬新です。経理も担当し、長期的な計画を立ててくれる彼女は、我々家族にとって欠かせない存在。他人の感情の機微に敏感で、従業員一人一人への接し方についても的確なアドバイスをくれます。

 

最後に私はと言うと.....。日々の選択は常に重要で、自分がお客様だったら。と言う客観的な視点を忘れないようにしています。それが業績向上の鍵を握っていると信じています。例えば、深夜営業は時代にそぐわないと判断し、朝9時からの営業にシフトしました。これにより、新しい顧客層を開拓し、夜は早めに閉店することで、人件費や光熱費の抑制に繋がりました。また、キャッシュレス決済の推進やポスレジ、セルフオーダーの導入も、顧客満足度の向上と効率的な運営に寄与しています。

 

このように、家族一人一人の個性や役割が上手く嵌って、スムーズに店の運営が回っています。実は、これまでこんなことをきちんと考えたことはありませんでした。しかし今、振り返ってみると、私たちは実はとても良いチームなのかもしれません。日々の営業において、従業員の皆さんにはもちろん感謝していますが、特に我が家のメンバー、家族には改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 

振り返れば、10年前、私たちは経営の窮地に立たされていました。その時、妻が加わり、彼女のアイディアと経験が新しい風を吹き込んでくれました。私たち親子は、行き当たりばったりな性格で、計画性に欠けることが多かったのです。しかし、妻の助けを借りて、店は安定し、さらには成長していきました。彼女の存在がなければ、今日の私たちの存在は無かったでしょう。

 

そして、私たちが取り組んできた時代の変化に合わせた改善策が功を奏し、徐々にお客様の数が増え、売上も上がり始めました。地域の方々に支持され、さらには新しい顧客層にも受け入れられるようになったのです。これからも、私たちは家族一丸となって、お客様に愛される店を目指していきます。

原動力。

先日、一人のお客様が会計の際に、

「美味しかったです!いつも本当に美味しいです!」と言ってくれました。このように口に出して下さるお客様がたまにいらっしゃいます。しかし100人に1人いるかいないかです。それでもこのように伝えてくれる人がいるというのは、私たちにとって大きな喜びです。

 

エンドユーザーと直接交流できる職種は多くありません。例えば、工場で車を作る人は、購入者の喜びを直接聞くことはできません。これは、サービス業ならではの特権であり、私たちの仕事の魅力の一つです。

 

私たちは日々、味だけではなく、食器の温度や清潔さにも気を配っています。こうした細かな配慮は、お客様には見えにくいかもしれませんが、非常に重要です。当たり前のことを毎日当たり前にやる。それが一番難しい。お客様からの言葉の報酬は、この難しさを一瞬にして取り除いてくれます。

 

現代では、お客様がSNSGoogleビジネスのクチコミで感想を共有してくれます。これらの投稿ももちろん私たちのモチベーションの源になります。時には厳しいクレームもありますが、励ましの言葉が大半を占めています。

 

これからも、お客様の声を大切にし、常に改善しながら当たり前のことを続けて行きます。このようなネット上を含めたお客様からの一言一言が、仕事に向かう原動力に他なりません。

「ゴジラ-1.0」〜怪獣映画とは違うかも

 https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/

 

ゴジラ-1.0」は、これまでのゴジラ映画シリーズと一線を画す作品です。この映画は、従来の怪獣映画の枠を超え、ヒューマンドラマの要素を前面に押し出しています。観客は、期待していた通常のゴジラ映画のアプローチとは異なる、深みのある物語に驚かされることでしょう。

 

物語の中心には、特攻隊員であったが死の恐怖に屈し、逃走してしまう主人公の葛藤があります。彼の戦後の心理的な苦悩は、映画全体の核となっており、観客に深い共感を呼び起こします。この葛藤の描写は、怪獣映画としての枠を超えた、新しいゴジラ映画の世界を提示しています。

 

 神木隆之介が演じる苦悩する主人公の役柄は、彼の演技力を最大限に引き出しています。さらに、吉岡秀隆安藤さくら佐々木蔵之介浜辺美波青木崇高といった実力派の俳優たちが、それぞれの役に深みを与え、物語に厚みを加えています。彼らの存在が、この映画をただの怪獣映画から、感動的なヒューマンドラマへと昇華させています。

 

 この映画のもう一つの大きな特徴は、その映像のクオリティの高さです。驚異的なビジュアルエフェクトは、物語性を損なうことなく、物語をより一層引き立てています。画面から目が離せないほどの迫力と美しさが、観客を物語の世界に深く引き込みます。

 

 「ゴジラ-1.0」は、伝統的なゴジラ映画のファンにも、新しい映画体験を求める観客にも、強く推薦できる作品です。怪獣映画の枠を超えたヒューマンドラマの要素と、高い映像クオリティが融合し、見る者に深い印象を残します。この映画は、ゴジラシリーズの新たな地平を切り開いたと言えるでしょう。

めん丸小名浜店〜開店訪問記

11月6日に福島県いわき市に新店舗がオープンしたので、応援を兼ねて訪問してきた。普段長距離運転をする機会が少ない私にとって、北上市からの往復8時間の日帰り弾丸ドライブは想像通りなかなかキツく、翌日までアラフィフの身体に影響を与えた。次回からは一泊することを誓う。

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新店舗に到着すると、真新しい外観に内装、ピカピカの厨房、それらの新しい環境と不安に包まれながらも、あと30分後に迫った開店に向けて準備に忙しなく動く各々のスタッフの存在が目についた。その表情は余裕が無いながらも新しい始まりを迎える期待や新鮮な気持ちに満ち溢れていて、何とも言えない心地いい空気を醸し出していた。これはどこの店舗でも開店日に共通する空気で、何度も味わっても自分の内面までリフレッシュさせてくれる。

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ほぼ9割がオープニングスタッフで新人なのだから、当然オペレーションは未熟。だからこそ、本部の指導員や私のような他店舗の応援も少しだけ入り、なんとか初日をこなす。

 

長い帰路の後、自分の店に戻り、日々の業務に戻ると、この訪問がいかに有益だったかを実感する。新しい店舗の運営を見ることで、自分の店舗運営に対する新たなアイデアや改善点に気付くことができる。また、本来のあるべき接客を始めとしたオペレーションを指導すると、マンネリしていた自分の店舗でのそれに気付きもたらし、初心に帰る。そういう意味でのリフレッシュ効果は数字に表せない大きなものだ。

 

今後もこういった機会には積極的に足を運び、他者の助けとなりながらも、自分への投資としたい。そして、さらにお客様の満足度を上げて発展して行きたいと思う。