NHKドラマの「ハゲタカ」を観た当時、こんな面白いドラマがあるのかと衝撃を受けた。映画にもなり劇場で観た。その後大河ドラマ「龍馬伝」の予告番組でやたら演出はあのハゲタカの大友啓史！と、推して来た。だったら面白そうだと真剣に観た。期待を裏切らなかった。
恥ずかしながら、大友啓史という人が盛岡出身だと知ったのは龍馬伝が終わる頃だ。「るろうに剣心」が公開された数ヶ月後、盛岡JCの事業の一環でお目にかかる機会を得た。それはそれは興奮した。短い時間だったが盛岡駅前の東家での、あの瞬間を鮮明に覚えている。
どの作品もとにかく突き詰めるというか、細部までこだわる。隙がない。ジェームズキャメロンみたいだ。るろうに剣心のようなエンターテイメントが得意かと思えば、公開されたばかりの「影裏」のような繊細に人間の感情を描くことも見事だ。
とにかく、すんげー映画監督だ。観て後悔した映画が一本も無い。期待を裏切られたことがない。大友監督のことを伝えようと思ったらいつの間にかボリューミーになってしまった。「影裏」の感想を書きたかったが、またの機会に。
