〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

業績向上の要因〜その1

創業44年の家族経営のラーメン屋が一時期倒産の危機に瀕していました。しかし、今期の決算で最高売上を記録することができました。長い低迷期を経て、ようやく業績が上向いた理由について、考えてみました。

 

当店は、典型的な家族経営です。77歳になる父が夫婦で始めた店です。彼の長年の勘と熟練の技術が、私たちのスープや餃子に生かされています。毎日、微調整を加え続ける彼の姿勢は、単なる頑固さではなく、常に最高の味を追求する情熱の表れです。そして、彼が素晴らしいのは、私の提案にも耳を傾け、改善のために協力的な態度を示してくれること。長年の経験に裏打ちされたプライドがあるにも関わらず、新しいアイデアを受け入れる柔軟性を持っているのです。

 

母は70歳になりますが、今でも店の顔として活躍しています。彼女の動きは70歳とは思えないほど素早く、ピークタイムでも若いアルバイトスタッフが追いつけないほど。彼女の存在は、年配のお客様にとって安心感を与えるもので、多くのリピーターを生んでいます。また、急な欠勤者が出た時には、自ら店に残ってくれるなど、店とお客様への尽くす姿勢が人一倍強いのです。

 

そして、妻。彼女はスターバックスマクドナルドでの経験を持ち、飲食業に関する豊富な知識と経験を活かしています。ランチタイムの半ライス無料サービスや、空席待ちのお客様に配慮した呼び出しベルの導入など、彼女のアイディアは常に斬新です。経理も担当し、長期的な計画を立ててくれる彼女は、我々家族にとって欠かせない存在。他人の感情の機微に敏感で、従業員一人一人への接し方についても的確なアドバイスをくれます。

 

最後に私はと言うと.....。日々の選択は常に重要で、自分がお客様だったら。と言う客観的な視点を忘れないようにしています。それが業績向上の鍵を握っていると信じています。例えば、深夜営業は時代にそぐわないと判断し、朝9時からの営業にシフトしました。これにより、新しい顧客層を開拓し、夜は早めに閉店することで、人件費や光熱費の抑制に繋がりました。また、キャッシュレス決済の推進やポスレジ、セルフオーダーの導入も、顧客満足度の向上と効率的な運営に寄与しています。

 

このように、家族一人一人の個性や役割が上手く嵌って、スムーズに店の運営が回っています。実は、これまでこんなことをきちんと考えたことはありませんでした。しかし今、振り返ってみると、私たちは実はとても良いチームなのかもしれません。日々の営業において、従業員の皆さんにはもちろん感謝していますが、特に我が家のメンバー、家族には改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 

振り返れば、10年前、私たちは経営の窮地に立たされていました。その時、妻が加わり、彼女のアイディアと経験が新しい風を吹き込んでくれました。私たち親子は、行き当たりばったりな性格で、計画性に欠けることが多かったのです。しかし、妻の助けを借りて、店は安定し、さらには成長していきました。彼女の存在がなければ、今日の私たちの存在は無かったでしょう。

 

そして、私たちが取り組んできた時代の変化に合わせた改善策が功を奏し、徐々にお客様の数が増え、売上も上がり始めました。地域の方々に支持され、さらには新しい顧客層にも受け入れられるようになったのです。これからも、私たちは家族一丸となって、お客様に愛される店を目指していきます。