先日、懐かしい顔がふらっと当店に立ち寄ってくれました。20年以上も前、彼はまだ10代の若者として当店でアルバイトをしていました。久しぶりの再会に驚きと喜びが交錯し、その当時の面影や雰囲気は今でも健在でした。話し方も、あの頃と変わらず独特のキャラに安心しました。
しかし、以前とは違う何かが彼の顔つきや立ち居振る舞いから伝わってきました。それは、強い自信と精悍さ。目の前にいるのは、ただの若者ではなく、数々の経験を積み、自分自身を確立した大人でした。
彼と話をしていると、なんと現在は独立して起業し、いくつもの事業を展開しているとのこと。どんな商売も決して簡単ではありません。順風満帆に見える彼の裏には、きっと血の滲むような努力や、死を選びかねないほどの苦労があったことでしょう。それを思うと、彼の今の姿は本当に感慨深いものがあります。
あの頃と同じように饒舌に語る彼でしたが、表情や醸し出す空気感から、一回りも二回りも大きく成長したと感じました。
彼がまだ10代後半だった頃、その未来にどんな選択肢が待っているのか、どんな道を歩むのか、当時の私には想像もつきませんでした。しかし、彼が立派に成長し、独自の道を切り開いた姿を目の当たりにすることで、長年飲食業に従事してきたことに対する喜びを実感しました。
これまで、多くのアルバイトを雇用し、それぞれの人生の一部に関わることができました。その中には、彼のように自分の道を見つけ、着実に歩んでいる姿を見せてくれる者が何人もいます。そういう成長した姿を見られることは、店長としての何よりの喜びであり、飲食業に携わってきたからこそ体験できるご褒美だと思います。
彼らのように、これからも当店を巣立っていく若者たちが、それぞれの場所で輝いてくれることを願ってやみません。そして、彼らの成長を見守り続けることが、私にとっての一番の励みとなるのです。