最後の最後まで展開が予測できず時間を忘れる映画だった。緩急、メリハリがあって飽きさせない。休みの日にリフレッシュするのには良いかも知れない。
しかし、なんと言うか心の奥底に染み込むような要素はあまり無いエンターテインメント的な映画だった。この辺は個人各々の感性によって感じ方が分かれるので、私の場合はそんな感想だ。
韓国の格差社会の現状をどうのこうのとか、社会問題を提起するような批評もあるようだが、それを言いたいわけではないと思う。テーマはもっと別にある。それをここで言ってしまうとネタバレまでは行かなくても、これから観ようとしている人に少なからず影響を与えてしまうし、あくまでも私の感想なので、まずはぜひ映画館で上映しているうちに観てみましょう。
何はともあれ、アカデミー賞で作品賞を韓国映画が獲ったなんてとんでもないことだと思う。新型コロナが無かったらもっと大きなニュースになってたはず。アジアの作品にオスカーをくれるアメリカ映画界の懐の大きさがカッコいい。