先行して子供達と観に行った妻が、「大人でも充分楽しめる映画だよ。」と満足した感想を話していたので、新海誠に全く興味の無かった私が遂に劇場に足を運んだ。
ネタバレを避けようとすると、具体的な感想を書けないので難しいのだが、非常に心を揺さぶられた。劇場で観て良かった。新海誠監督が公開前に岩手に来てインタビューを受けていたのだが、「誰かを傷付ける可能性があるものじゃないと感情を揺さぶることはできない」と言っていた。
とは言いつつもこの作品を制作するにあたり、被災地に対しての葛藤はもの凄かったようで、岩手に足を運ぶことさえうしろめたさがあり躊躇したそうだ。
46のおっさんがアニメで涙が止まらなくなるのはかなり珍しいのだが、それはやはりあの震災が身近だからだろう。
子供が観ればロードムービーとして飽きさせない楽しさと迫力を兼ね備えた映画。大人が観るとその先にある監督(原作者)の想いを感じる。
時間を割いて観に行く価値は充分にあると思う。