2020年6月の第二週。この週末は、例年以上に来客数が多かった。恐らく当店に限った話ではなくて、北上市内全体が昼も夜も賑わっていたように感じる。
事実、金土日の夜、二次会が終わりそうな時間帯に従業員を送る為に繁華街を通ったところ、まるで盆正月の深夜のように車が真っ直ぐ走れないほど、人が溢れていた。
今までのコロナ禍で長期間我慢していた鬱憤に10万円の定額給付金が追い風になって、人々を外出させ外食や買い物へと誘っているような、そんな気がする。
当店の雰囲気も通常の6月とはちょっと違う。客単価が高いのだ。やたらサイドメニューやトッピングが多い。経営者としてはこれほど嬉しいことはない。定額給付金に経済浮揚の目的もあるらしいので、見事に効果を発揮している感がある。
そして、未だに岩手県は感染者の確認0だ。なんというミラクル。検査をしていないわけではない。これも外食を生業にしている我々には大きなアドバンテージだ。しかし繁華街の賑わいを見ているといよいよいつ感染者が確認されてもおかしくない。
まぁ、それでも家族経営の個人店で、主要客層は観光客ではなく近隣住民、なおかつ来客数のうち8割近くがリピーターという、コロナに強い条件が揃っている当店はアフターコロナ、withコロナでもなんとかやって行けると確信している。
