〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

飲食業のやりがいとは。

お子さんが障害を持っているファミリーの常連さんが数組当店に通ってくれているのだが、久しぶりに来店してくれたそのうちのひと家族と、昨日少しだけお話しできた。

 

「実はこの子ここ3ヶ月入院していて、久しぶりに自由に夕食を食らべれるから、何食べたい?って聞いたら、ここに来たい言ったのよ。」と、母親が言うと、横でその子がニコッと笑ってくれた。

 

飲食店経営の醍醐味はこういう瞬間だ。エンドユーザーの顔を見ながら仕事ができる。同じタイミングで一斉に何組も来店があって、当然オーダーが混んで血眼になって提供し、全部のテーブルが商品で埋まってホッと安堵し、ふと顔を起こして店内を見渡す。

 

そこに広がる光景は、カップルや賑やかな家族やお年を召したご婦人と息子さんかと思われる中年男性の二人組など、様々なシチュエーションの老若男女が笑顔でラーメンをすすっている。

 

貴重な休みの夕食を大事な人と当店で楽しんでいる。この場を提供しているのは紛れもなく私を中心とした我々店主一家。

 

これを社会貢献と言わずして何というのか。お気に入りの店に対価を払って夕食を楽しむ為に来店してくれている。当店にはそれだけの価値があるということだ。商品と居心地のいい空間に魅力があって、その店に通う。その点においてはスタバもラーメン屋も同じだ。

 

飲食業はキツいし給料が安い。アルバイトとしては割りに合わない。他人のリア充を見せつけられ続けながら仕事をするなんて苦痛だ。とか言う風潮があるらしい。ただでさえ少子化なのにおかげで輪をかけて慢性的な人手不足だ。

 

だがな。我々の仕事にはこういう素晴らしい瞬間がある。ぜひとも多くの人に気付いてほしいものだ。