これは近い身内の話だ。
イライラモードの時期は攻撃対象を定めてその人の不平不満を強い口調で延々と垂れ流し、周囲の人間は皆、逆鱗に触れないよう腫れ物に触るように接する。そういう時期は仕事ぶりも普通ではなくて、あっちこっちに手当たり次第手を出し、優先順位など何も考えられずに盲目になって動き回る。要するに躁状態。
数日が過ぎて落ち着いてくると普通に戻るが、定期的に躁状態になる。季節の変わり目などに多いかな。その他に不眠の症状もある。3日に一回はほとんど眠れないのが普通で、酷い時期は5日間くらい連続で眠れない。
長年こういった症状があって改善が全く見られないのに、心療内科や精神科には絶対に行かない。身体に悪い物や栄養の偏りが原因だと言ってサプリメントを売りつけるような理解不能な医者の所へ通院したり、脳神経外科など心に原因があるとは言われないような病院にしか行こうとしない。
不眠や情緒不安定なのは、決して心の病気などではないと頑なに思い込もうと現実に抗っている。なぜか?
見栄や世間体。周囲にどう思われるか。精神病なんて他人に思われたらこれほど恥ずかしい事はない。そういう心情が自分自身と向き合うことを止めさせる。
「受け入れる」
何事もこれがスタートだ。ミスや失敗などで自分の非を認めた時、その瞬間が始まりとなっていずれは改善や進歩につながる。
「もしかしてこれは心の病気なのかも。そうじゃないかもしれないけど念の為、そういう病院にも行こうかな?」全ての可能性を疑って病院を選ぶことができるようになるには、心の病の可能性があることを自分で受け入れなければならない。
他人にどう思われたって関係無い。客観的に自分自身を認めて受け入れなければ、これほど生きづらいことはないと思う。