ガソリンスタンドで灯油を買おうと敷地に入ると、4台の車が待っていた。しばらく待ち、2台が終わり私の前に待っているのは1台だけという状態になった。
ちょうど帰宅ラッシュで混む時間帯なのだろう。私の後ろにも気付くと2台ほど待っていた。２つある灯油の給油所のうち片方が空きそうな時、一台の車が敷地内に入って来た。
その車は周りの様子を伺うことなく、ちょうどタイミングよく一つ空いた給油スペースへ、すーーっと入った。そして給油の準備を始めた。私の前で待っていた人は出てくる気配がない。
なるほど。1人分の時間を余計に待てばそれでいい。自分がちょっと我慢すればイイと黙認するつもりのようだ。私はどうすべきか迷った。ま、私も我慢すればイイのか。後ろの人達も誰か出てきて注意するような様子は無い。
東北人。いや岩手県民というのは本当に寛容で我慢強いなと半ば感心したのも束の間、いや待てよ。後ろの人達は女性で見知らぬ他人を注意するというのは危険が伴いハードルが高いかもしれない。前の人もどんな人か分からない。注意したくてもできないのかも。
そして割り込みをして外に出た人物は60代前半くらいのおっさん。そう、仕事柄、最も店のルールや都合を蔑ろにして困らせてくれるおっさん、おじいさんの世代。これは見過ごせない。と一念発起して車を出て駆け寄り「すみませーーん！みんな待ってるんですけど❗️」と大きな声で言うと、「あーーそうか、そうか。」とそそくさと並び始めた。
あの反応は恐らくだが確信犯に見えた。注意されなければラッキーくらいの感じでしれ〜っと割り込んだかように見えた。残念なことにそういう理解に苦しむほど道徳心の無い人は一定数存在する。指摘される体験をすれば多少マシになるだろう。
理不尽なことが目の前で起きたら、皆で指摘するような社会になった方がいいと思う。
