〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

客によって値段が変わる〜その2

業者さんの方針や良心にもよるが、はっきり言って客次第で業者が言ってくる値段は大きく変わる。

 

たくさん店舗を所有していて、経験豊富で色々なことに詳しくて相場や環境や業者の事情も熟知している社長さんだな。と業者が感じたら最初から適正な価格を言ってくるだろう。もしくは最低でもこれくらいもらわないと無理。みたいな金額を提案してくる。

 

業者にどう見られているかで、見積り金額は決まると言っても過言ではない。危険なのはやっと独立するんです!初めて店出します!と、ウキウキしている何も知らない素人だ。業者はそういう客に当たるとドル箱発見。みたいな、ここで儲けなきゃどこで儲ける。みたいなテンションになる。

 

にやけ顔を出さないように、ポーカーフェイスでこっちも色々大変なんですよ〜と、さも深刻そうにあり得ない金額の見積りを出してくる。

 

悲しいのは高い買い物や高い工事をしてもらって嬉しいのは業者だけじゃないということだ。たいてい融資を受けて開業するので、たくさん貸したい銀行にとっても都合がいい。銀行の最大の収入源は融資の金利であり、返せなくなった時のことなど一切考えていない。書類を揃えて上のハンコさえもらって貸しさえすれば支店や担当者の成績になる。返済不能に陥ってバタバタするのは数年後経ってから。支店長も担当者も変わっている。

 

何も店舗開業の時に限った話ではない。家を買うときやリフォームをするときだって同じことが起こる。数字に対して無頓着な客には、「取れる客」というレッテルを貼る。やたら調べる、やたら詳しい、そして理路整然と数字の根拠を求めて来る客には「取れない客」というレッテルを貼り慎重に対応する。

 

だからと言って、業者の事情を慮らずに自分の都合だけを並べて好き勝手に値下げだけを求めていると、いい仕事はしてくれない。それはそれで痛い目を見る。あくまでもお互いが気持ちよくウィンウィンで折り合いをつけないとブーメランだ。

 

大きい買い物ほどこういう事情がある。

 

面白いのは「取れる客」と見られるタイプの人ほど、スーパーの広告を見ては100円、10円安い食材を買う為に15分も車を走らせて遠い店へとせっせと走る。遠い店へ行くのにかかる時間や労力は考慮せずに闇雲な行動をしがちだ。