コロナ禍も終わり、当店では従業員のマスクについては個人の自由にしている。しかし、私以外はなかなか外さなかった。この暑さでさすがに数名が外し始めたが、若ければ若いほど外したくない傾向にあるらしい。
3年間付けっぱなしだったマスクを外して、最初に気づいた変化が印象的だ。お客様の帰り際に「ありがとうございました！」と可能な限り顔を見て感謝を伝えらようにしている。混み合っている時はできないことも多いが。
その時、私の声というより表情に呼応するかのように、笑顔を返してくれるのだ。これはマスクをして見送る時とは明らかに帰って来る反応が大きい。
確かミラーリングと言ったかな？人がしてくれた行動に対してそのまま鏡のように反射的に反応してしまうのだ。もちろん反応の度合いは人によって千差万別で、そもそもこっちがマスクをしてようがしてまいが、全く無反応の人もいる。
笑顔に対して笑顔を返してくれる人が明らかに増えた。やはり感謝の気持ちが声と共に表情に現れて伝わるのだと実感する。
コミュニケーションの要素は、話す言葉の音声が3割で、相手の表情や身振り手振りが7割だったかな？そんな話を聞いたことがある。
表情から伝わる要素が思っている以上に大きいことを実感する。リスクが低い場面ではできる限りマスクを外して円滑なコミュニケーションを取った方が、有益だと言わざるを得ない。
