〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

悲しいかな、開店前にある程度分かってしまう。

よく通る道路沿いで、新しく飲食店が開業するのでは?という雰囲気の工事が進んでいると、どんな店ができるのか?普段の生活で通う店のレパートリーが増えるかも。とか、ワクワクだ。

 

しかし、竣工が差し掛かって開店がそろそろかなぁという時期になって、ん??と首をかしげたくなることがある。

 

駐車場の外構や看板、建物の外観にやたらお金をかけていて、さらに内装もふんだんにお金をかけ、厨房機器、設備も高いものばかりでバシッとそろえている気配を感じると一抹の不安にかられる。店の大きさから言って、初期投資を回収できるほど売上が見込めるのかな?と、疑問が湧く。

明らかに他店舗展開している法人企業や、大規模チェーンなら何も心配はしない。しかし、個人経営で規模の小さい店がそこまで必要か?というくらいにお金をかけている場合は、建築会社や設備屋さんにカモられている可能性が高い。

 

ろくに相見積もりも取らず、勧められるまま色々なところに手をかけて工事をして、追加融資までしちゃっていいようにされているのではないか?長年調理の仕事をして来てついに独立するんです!念願の一国一城の主になるんです!という方に多いパターン。定年間近になって夢を叶えようと開業する方にもありがちだ。

 

利害関係の無い、飲食業に詳しい経験豊富な友達に相談しながら進められれば問題無いのだが、意外と1人で全部やっちゃう人が多い。

 

そして、カモられったっぽいなぁ〜という店がいざ開業すると、あまり上手く商売が軌道に乗らないケースが多い。そりゃ、相談できる知人がいなかったり、せっかくそういう人がいても話を聞かないような無駄にプライドが高い人だったりすれば、まずいのは初期段階だけには留まらない。

 

大きな挫折をして人格や価値観が変わるほど生まれ変わることができれば、途中で軌道修正ができて、自ずと商売も軌道に乗る。

 

何を隠そう私が通った道だからこそ、開店準備の段階で未来が読めてしまう。