今日の夜、レジの前でアルバイトの1人が会計をした後、千円札を数えながら「あれ?1枚多い。いや、もしかして思い違いかも。でも、やはり多いな。」と言い出した。どうしましょう?という顔で店長の私を見た。会計を終えて店を出たお客様はすでに車に乗りこんでいる。ぐずぐずしていると、車は動き出してしまう。
私は一瞬たりとも迷い無く、「いいから、渡して来て❗️たとえこっちの勘違いでも構わない。」と指示した。指示したこの瞬間も時間が経過しブログを書いている今も、この選択が正しいと本心から自信を持って言える。たとえこちらのミスで閉店後レジ精算をした時に1,000円マイナスだったとしても、その千円が惜しいとは思わない。
ここは誠実な店である。その誠実さはアルバイト一人一人にまで浸透している。そういう印象をお客様に持ってもらう。その事の価値は金額では表せない。再来店してくれる可能性が高まる。そのお客様が私生活で誰かとラーメン屋の話題になった時、今日のエピソードを具体的に話したりしなくとも、少なくてもうちの店を悪く言うことはまず無いだろう。
目先の売上に惑わされることなく、長期的に出来るだけ多くの方々にファンになり続けてもらえるように行動を選択することが最重要だ。これは私の生き方にも一致する。私の生き方などと大それた言い方をするのもおこがましいのだが、6年くらい前に大きく挫折をしていろいろ気付いた。
夜逃げの一歩手前みたいな状況に追い込まれると、人間、価値観も変わる。私の場合、価値観と言うよりいろいろ気づくことが出来たという表現の方がしっくりくる。ま、その辺はおいおい書く機会もあるだろうから今日はこの辺で。
ちなみに閉店後レジ精算したら、1,000円マイナスだった。(笑)