今年も大型連休が終わってしまった。こんなゴールデンウィークになるとは、誰が予想できただろう。前半の日々は平日の売上に届くかどうかというレベルで、4月後半の傾向から概ね予測できていた。
だからこそ、少しでもキャッシュを得るためにテイクアウトに参入した。あえてSNSを見てくれている人にしか情報提供しないという方法をとり、注文が殺到することを抑制した。ま、抑制できたのか、そもそもそれほど需要が無かったのかはさておき、ちょうどいい程度に電話が鳴ったので良しとしよう。
体感ではあるが、思った以上にSNSを見てくれているお客様が多いことが分かったし、テイクアウト情報を知って注文してくれた方は日常的にSNSを見ているので、それぞれがアップしてくれる可能性も高い。嬉しい感想も添えてくれたら効果的な宣伝にもなる。しかも、私自身が感謝の気持ちを伝えることができる。
一昔前だったら、赤の他人の不特定多数のお客様と個別にやりとりできるなんて考えられない。Twitterやインスタならお客様側は匿名でOKだし敷居が低く気軽にアップできる。もちろんクレームをもらってしまう可能性もあるが、クレームも店の改善につながる財産だと思う。ツールが発達したメリットは計り知れない。
テイクアウト情報をSNSにしか上げないことで、お客様とのやりとりを増やすことができた。実はこれもテイクアウトを始めるときの狙いの一つだった。
そんなこんなで、売上は昨年に比べればもちろん下がっていて資金繰りが全く予定通りに行かず悩まされているが、それでも収穫があった。チャーハン調理のスキルも完全に思い出した。コロナ禍の世の中はまだまだ続きそうだが、商売や会社経営は変化対応業。下を向かず前を見て行きたい。