徹底していることシリーズ第二弾。
店でやっている工夫を惜しげもなくブログに書いてしまうのは、思いつくこと自体は誰にでも簡単にできることだからだ。問題は徹底してやり続けることができるかどうかだ。恐らく、世の本屋さんに並んでいる「絶対儲かるラーメン屋とは」みたいなハウツー本にも書いてあるだろう。
今日紹介するのは、家族連れのオーダーが入った場合、お子様ラーメンをまずはテーブルに届けてから、大人のラーメンを作り始めること。ね、当たり前のことでしょ(笑)。どピークでオーダー表がズラーっと並んでいても、まずは子供のラーメンを必ず先に届けている。
これは5年以上前だろうか。家族連れのテーブルを見ていてふと気づいた。ラーメンができてテーブルに全て同時に並んだ瞬間、親が子供のラーメンを取り分けたり、食べさせたり、一人で食べられる子だとしても色々と親がセッティングしていた。親が食べられるようになるまで、一定の時間、大人のラーメンは放置される。
せっかくの麺が伸びてしまう。親だって出来るだけ伸びてない麺を食べたいだろう。んじゃ、子供の分だけ先に出そう。ただそれだけのことだ。しかし、店内が満席でオーダー表がズラーっと並んでいる時に、これを徹底するのは初めのうちは大変だった。当然、普通にやったら全体の提供時間が遅くなってしまう。子供がいない席の分まで影響が出る。
今となっては、当たり前にやっているので全く苦にならない。最近ではお子様ラーメンじゃなくても子供が食べるであろうラーメンは先に出すよう挑戦している。
ね。たいした話じゃないでしょ。