〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

ラーメンの満足度ってなんだろう?

前回の記事で満足度と価格のバランスということを話題にしたが、今回はその満足度について掘り下げてみる。接客や清潔感、提供時間、店の雰囲気はここでは考慮せず丼の内側についての満足感について書いてみる。

 

ラーメンの場合、商品の質の高さを決めるのは麺とスープと具の三位一体だと思う。この3つが一定のクオリティを保っていれば美味しいラーメンと呼べると私は思う。麺がどんなに美味しくてもスープがダメなら台無し。具もまたしかり。

 

食品メーカーから仕入れた瓶詰めの味付けメンマをそのまま乗せると、どうしてもスーパーで売っているものと同じ味になる。そういうものを使わざるを得ない場合は、それにひと手間加えるだけでかなり変わる。(当店は一から厨房で煮込んでますよ。)

 

スープも同じで、業務用の濃縮スープやエキスを抽出した便利な物が世には溢れている。例えば麺は自家製で手打ちで時間も労力も持っていかれるから、スープはそういうの使いたい。という方法をとっても三位一体が成立していればアリだと思う。思うがどうしてもなかなか難しい。そういう場合は、メンマの例え話と同様、何かしら工夫が必要になる。

 

全部一から手作りなんて、土台無理な話だ。店主が倒れる。既製品を使うことを手抜きと表現するのなら、いかに上手に手抜きをするか。そこが店舗経営や味づくりのセンスを問われるところとなる。未経験で付け焼き刃的な短期間の修行で開業すると、そういうノウハウや引き出しが無いので苦労する。

 

いずれにせよ、冒頭の3要素が一定のレベルを保ちなおかつ調和をはかる為に最優先に取り組むべきだ。が、昨今はそれともう一つ重要な要素があると痛感している。それはまた、次の機会に。