〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

見た目の重要性。

飲食店。中でもそば屋、ラーメン屋、定食屋など、大衆的な価格帯で日常の食事を提供しているお店では、商品の質と価格のバランスが成否を分ける。

 

では商品の質。とりわけラーメンの場合は何が決め手になるのかを前回の記事で書いた。麺とスープと具のそれぞれの質と調和が最も大事だと私は考えている。

 

それともう一つ。昨今のIT技術の発達と普及で「映え」と言う言葉に集約される見た目が最近は特に重要になった。昔から見た目のインパクトや華やかさが重要なことは当たり前のように言われて来たことであり、フレンチや和食の盛り付けを思い浮かべれば誰もが納得する話だ。

 

テーブルに置かれた瞬間に「うわ〜美味しそう!早く食べよう!」と声に出したくなるような見た目であれば、口に運ぶ前に「美味しいに違いない」と言う固定観念が生まれる。本当に美味しいと、より、その感動が増す。

 

また、丁寧な盛り付けは調理した人の気持ちをダイレクトに表す。お客様に満足して帰ってほしい。見た目でも喜んでほしい。と思いながら盛り付けをしたら嫌でもキレイな整然とした雰囲気になるものだ。横柄な気持ちで流れ作業のような仕事をすれば、盛り付けにも表れてお客様にもそれが伝わってしまう。

 

そしてなにより、一つの商品を何10人、何百人の人が見ることになるのか分からない世の中になったことが大きい。撮影禁止にしていなければ、スマホで画像を撮影して世界に発信してくれる可能性がある。そして、その画像をどれくらいの人が見るのか想像もつかない。まさに諸刃の剣なので、なんとしても店にとってプラスに働くような見た目の商品をコツコツと積み重ねていく必要がある。

 

とまぁ、見た目の重要度が最近はすごく上がったよ。でも、それをうまく利用すればタピオカみたいに実力以上の売上を生み出す可能性があるよ。というお話でした。