突然息子の担任から自宅に電話があり、講師をしてほしいとの依頼があったのは12月の初旬だったろうか。子供が好きだし話をするのも好きなので、私としては二つ返事で引き受けた。妻は恥ずかしいから目立つことはやめてと騒いでいた。
依頼文には講師は各業種20名が講師をして、生徒は4種類の話を聞ける。1回の講和は15分から20分というしつらえとある。じゅ、じゅ、15分💦しかも、その仕事の魅力、苦労、中学生時代にすべきこと、必要な資格や資質など6項目を網羅してくれという無理難題。
どう考えても浅い説明をサラッと6項目するだけで終わってしまう。とても短いがとても貴重な時間をどう使えば中学1年生の心に残る話ができるか考えた。
やはり苦労や魅力の部分を心に響くように話すことができれば、意義深いひと時にできると考えたので、3項目ほどは配布資料に詳細に記載して、申し訳ないがそれで済ませた。ルール違反かも知れないが生徒を思ってのことだから先生方も文句は言わないだろう。
それでも15分で私のイメージ通りの講和にするにはずいぶん骨を折った。削っても削ってもオーバーする。生徒たちに本当に必要な部分はどこか、熟慮を重ねた。当日の1週間前から寝不足が続き、朝方3時半になってしまったこともあった。ま、パワーポイントをいじると時間をけっこう取られるのもあったけど。
なんだろう？思い起こせば、こういうプレゼンのような任務を引き受けた時は、そこまでやる必要あるの？と自分でも思うくらい突き詰めてしまう。こういうのが好きなのかな？
ま、それはさておき2日前にはなんとか完成し今日当日を迎えて無事に終わった。どっと疲れた。いや多分自分で自分にやたらプレッシャーをかけていたので安堵感が疲労と混ざって普段味わうことがあまりない状態なのだろう。
いずれにしても、自分の仕事についてこんなに突き詰めて文章や表現する機会はあまりないので、今後の自分の仕事に向かう姿勢にとって、すごく貴重な日々を過ごせたように感じる。
私に声をかけてくれたことに深く感謝している。
