〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

私たちが今あるのは。

先日、お盆に行けなかったので妻の実家へお墓参りに行って来た。いつも通り、義祖母(御年92歳)も来てくれて醤油団子をお茶菓子に談笑した。

 

義祖母は16歳当時、戦争の真っ只中。お国の為に何か役に立ちたい。と、居ても立ってもいられず親兄弟の猛反対もなんのその。学徒要員として1人東京へ行き兵器工場で働いたそうだ。

 

両親や親類が何を言っても帰ってこない為、なんと母親が倒れたと嘘の手紙によって帰ることを余儀なくされたそうだ。92歳になった今でもその当時のことを思い出し恨み節。そして岩手に戻ってその数日後、東京大空襲により勤務していた品川は広い範囲が焦土と化した。

 

両親の子を思う嘘が無ければ、義祖母の人生は変わっていたかもしれない。私が妻と出会うことも無かった可能性がある。そう考えると運命とか巡り合わせとか、本当に儚いものなのだなと感慨深くなる。

 

2,600年という世界一長い歴史を持ち、一度も植民地になったことが無い他に類を見ない稀有な国。この日本を支えてきたのは、こういう熱い心を持った人たちなのだろう。こんなに恵まれた国で人生を送れる幸福を感謝しなければバチが当たると思うのだ。

 

私の祖父は戦争当時のことを聞いても、私が幼かったこともあり、多くを語らなかった。大人になって義祖母と出会い戦時中の生の話を聞くことができている。本来教科書に載せて学校で教えるべき事が実践できずにいる。この歪みは一刻も早く解消しなければならない。