中学高校と何か原因があって毎日勉学と部活に励む気になれず、先生や親に迷惑ばかりかけてしまった人でも、卒業後の人生の送り方次第で40歳も過ぎた頃には雲泥の差が現れる。
詳細は知らないが社会に出てからこのままではいかんと一念発起して資格を取って、家族を養いながら普通なのか普通以上なのか分からないが、穏やかに過ごしている人もいる。
かたやカタギの世界からは外れて、長年、人様に迷惑以上の被害を与え続け、何かのきっかけで改心したものの本当の幸福を見つけ始めた矢先に、病魔に侵され命を落とした人もいる。
今夜は典型的な前者の同級生が母親と2人でラーメンを食べに来た。気付けば私は親と2人で食事なんて何年もしていない。両親と私の家族でそろって食事をするのは年に一回大晦日だけだ。
46歳の同級生が母親と2人で微笑みながらラーメンをすする表情を見ていたら、あっという間の人生だと思っていたのはやはり錯覚で、確実に月日は経っているんだなと実感した。