〜ラーメン屋店主のだらだら日記〜

岩手県北上市で、ら〜麺屋めん丸北上インター店をやっとります。創業40年❗️地域の皆様ありがとうございます😊

厨房で密かに思うこと。

ラーメンは調理を終えて完成すると生き物のように変化する。変化と言うか劣化だ。のびる。麺がスープを吸ってしまい歯応えが無くなる。お客様の目の前に丼を置いた瞬間が食べ頃だ。それに合わせて茹で時間を調整している。

 

本音はラーメンが届いたらすぐに脇目も振らずに休むことなく食べてもらうのが理想ではある。が、まぁそれは言い過ぎで、お客様それぞれのペースで自由に楽しんでいただければいいと思う。

 

しかし、中には丼が届いてから5分、いや10分近くスマホから目を離さずラーメンには見向きもしない客がごく稀にいる。超猫舌とか、ふやけて柔らかくなるのを待っている高齢者なら仕方ない。実際、そういう方もたまにいらっしゃる。

 

猫舌ならどんな温度か様子を伺うものだが、そういう気配も無く、ただ、ただ、スマホゲームに夢中なっているのが一目で分かる。「なぜ、ラーメン屋に来た?」「ファミレスでもどこでもいいだろ?」とはてなマークになると同時に、冒涜されている気分になる。

 

食事を用意してくれた人に対して敬意を払えとまでは言わないが、どんな思いで調理をしているのか少しくらいは配慮する気持ちを持ってほしい。飲食店だけではなく自宅や実家、学食、社食でも同じだと思う。